2006年4月より、禁煙のための治療が保険適用されることになりました。ニコチン依存症をひとつの普遍的な病気ととらえ、クリニックで保険治療を受けることができます。
※治療を受けるためには一定の条件を満たしている必要があります。
おおよそ以下のようなステップで治療を進めます。
治療前問診(治療を受けるための条件の確認)
初回診療
■ 診察
■ 呼気一酸化炭素濃度の測定
■ 禁煙実行、継続に向けてのアドバイス
■ 禁煙補助薬の処方
再診(4回以上・2、4、8、12週間後)
禁煙補助薬として、ニコチンパッチやニコチンガム(ニコレット)はみなさんテレビなどでご存知かもしれませんがそれらに加え、ニコチン成分を含まない飲み薬【バレニクリン】も処方しております。
これらの薬は禁煙後の離脱症状を抑え、禁煙を助けてくれます。バレニクリンは喫煙による満足感も抑えます。ニコチンパッチ、ニコチンガムを使うと禁煙の成功率が2倍、バレニクリンを使うと約3倍高まります。
ニコチンパッチ |
・健康保険が使えます。
・ニコチンを皮膚から吸収させる貼り薬です。
・毎日1枚皮膚に貼り、離脱症状を抑制します。
・禁煙開始日から使用し、8週間の使用期間を目安に貼り薬のサイズが大きいものから小さいものに切り替えて使用します。 |
ニコチンガム |
・薬局薬店で購入します。
・口の中の粘膜からニコチンを吸収させるガム製剤です。
・タバコを吸いたくなった時に、1回1個をゆっくり間をおきながらかみ、離脱症状を抑制します。
・禁煙開始日から使用し、12週間の使用期間を目安に使用個数を減らしていきます。 |
バレニクリン |
・健康保険が使えます。
・ニコチンを含まない飲み薬です。
・禁煙時の離脱症状だけでなく、喫煙による満足感も抑制します。
・禁煙を開始する1週間前から飲み始め、12週間服用します。 |